しみじみと朗読に聴き入りたい

素晴らしい朗読が聴けるサイトやCDを発掘してご紹介します。著作権関係の意見も発信しています。

■引越し前のトップページです(固定ページ)
 http://shimijimirodoku.blog.jp/archives/4180286.html

■姉妹サイトのHP版「しみじみと朗読に聴き入りたい」も併せてご参照ください。
  https://rodokupotal.main.jp/roudoku2.htm


 皆さんこんにちは。

 ご無沙汰しています。

 コロナの緊急事態宣言も解除されて、もうすぐ桜が満開になりそうです。

 ただ、以前のような仕事や生活のスタイルがすっかり変わってしまいました。

 いいような悪いゆうな、そして寂しいような気持ちですが、そういう在宅中心の生活の中で、オーディオブックが人気を集めているそうです。

 

 今日はその朗読に関連して、画期的な合成音声ソフトが登場しましたのでご紹介します。

 それは、voicepeakというAI合成音声ソフトウェアです。

 何か画期的かといいますと、肉声に極めて近いと感じられる自然な声の質と、廉価で商用可能というビジネスモデルという点です。二重の意味で、合成音声の世界に激震をもたらしたのではないかと感じています。

 

 この10年間、各種の合成音声ソフトウェアが登場し、それはそれでかなりの自然さでしたが、やはり最近のAI技術の波が合成音声の世界にも到来して、自然さのレベルを格段に高いものにしました。そのAI技術の結晶の一つが、このボイスピークという合成音声技術だと思います。

 また、ビジネス面で見ると、これまでの合成音声ソフトウェアは高額でした。しかも、サブスクリプション、つまり一定期間の継続利用の定額制が中心で、とても一般には手が出ないものでした。個人利用向けのものもありますが、機能や用途に制限がかかるケースが一般的です。

 歌を歌わせるボーカロイドがずっと以前から花開いているのに、文章を読み上げさせるボイスロイドの世界がなぜここまで制約が多く、普及がなされないのだろうと、ずっと訝しい思いを抱いてきました。

 そういう長年のもやもやを吹き払ってくれたのが、このボイスピークというAI合成音声ソフトウェアでした。あまりに画期的過ぎる商品ですが、(言葉を換えると、業界秩序破壊的商品ともいえます。)、これが起爆剤となって、他社の合成音声ソフトウェアやビジネスモデルも、一般の愛好家に手が届くようなリーズナブルな料金で、高品質のAI合成音声を楽しめるようになることを期待しています。

 

さて、このソフトウェアを早速購入して、試してみましたので、ご紹介します。

5つの短篇の朗読作品の試作品を作りました。

男性3人、女性3人、女の子の計7人の声が含まれていますので、これらを適宜混ぜて、読み上げさせてみました。

最初が、菊池寛の「私の日常道徳」約十箇条を、6人の声で読み上げました。次に、横光利一の「琵琶湖」、そして、太宰治の「富士について」、続いて、寺田寅彦の「どんぐり」。この「どんぐり」は、亡くなった妻の回想ですので、悲しみのトーンを強くしてみました。最後に、竹久夢二の童話である「朝」となります。

 

今回発売されたものは、計7人の声が含まれていますが、今後、声をどんどん増やしていくとサイトに書かれていました。朗読の世界は、中高年のかたの声が味わい深いものですし、声優の方々だけではなく、もっぱら、朗読や音訳をされている方々の声が、もっとほしいものです。15年ほど前から、ケロログやシーサーなどのボイスブログで、ネット上での朗読が花開いた時に、多くの朗読をアップしていただいた、朗読愛好家の皆さんの声が、このソフトウェアの音素として提供されたら、どんなに素晴らしいことだろうか・・・と感じています。

 

それでは、試作した5つの作品を、どうぞお聞きください。

 
 ○「AI合成音声ソフトvoicepeakで朗読作品を試作してみました」(上記の文章です)
   

 
菊池寛 「私の日常道徳」
  

  〇横光利一 「琵琶湖」
  

 〇太宰治 「富士について」
  

 〇寺田寅彦 「どんぐり」
  

 〇竹久夢二 「朝」
  


 2007年以来運営したきた「しみじみと朗読に聴き入りたい」ブログですが、ご存知の通り、Yahoo!ブログが12月15日で完全閉鎖になるものですから、延ばし延ばしにしてきた引越し作業に手をつけ、やっと引越し作業を完了しました。

 この2~3年は、投稿も途絶え気味ですが、過去の投稿は、朗読関係だけでなく、著作権関係でのさまざまな問題提起もしていたものですから、保存の意味もあり、こちらに引っ越した次第です。

 コメント欄は引越しできませんでしたが、
 朗読アーカイブズや、日本名作文学朗読選を作っていた頃の朗読発信されていた方々とのコメント欄上での交流は大変懐かしく、このまま失われるのは惜しいものですから、自分用の記念にPDFでまとめて保存しておきました。

 あの頃に朗読発信をされていた皆さんが、今でも朗読活動を続けておられるのかわかりませんが、ケロログやSeesaaで大量に発信されていた朗読は、朗読の世界では貴重な財産だと感じます。音声ブログでの朗読には、独特の趣きがあったように思います。
 それだけに、ケロログの閉鎖で多くの音源が失われてしまったのは、大変残念なことでした。

 最近は、ネット配信も、YouTubeによるものが多いように見受けられます。そちらで発信している方もおられるかと思いますが、いろいろな方がいろいろな作品を今後も発信していかれることを祈っています。

 なお、HPのほうの「しみじみと朗読に聴き入りたい」のほうは、3年前に以下のサイトに引っ越しています。
 https://rodokupotal.main.jp/roudoku2.htm

  今後も、時々考えたこと、感じたことを投稿していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 残暑お見舞い申し上げます。

 ヤフーブログが12月15日で廃止となり、今日で新規投稿などができなくなります。

 廃止前には、いずれかのブログに引っ越しするつもりでいます。

 最近は投稿することもあまりなくなってしまいましたが、
 2007年以来続けてきたこのブログには愛着もあり、何とか残すようにしたいと思っています。





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